2018天皇杯全日本サッカー選手権大会 香川県代表決定戦 決勝 vs アルヴェリオ高松
2018年03月03日 12:05 KICK OFF @香川県総合運動公園 生島メイン
多度津フットボールクラブ | アルヴェリオ高松 | ||||||||||||||||
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1 |
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1 |
得点者(アシスト者)
20分 三原圭太【多度津FC】
84分 大西晃広【アルヴェリオ高松】
警告・退場
3分【警告】濱田大輝【アルヴェリオ高松】
先発
ポジション | 背番号 | 選手名 |
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GK | 1 | 川尻慶太 |
DF | 13 | 中土井稔 |
DF | 19 | 松島圭汰 |
DF | 21 | 田代正人 |
DF | 31 | 関隼人 |
MF | 4 | 黒田慎一郎 |
MF | 7 | 萬條智哉 |
MF | 8 | 大山泰雅 |
MF | 19 | 岡田倫太朗 |
FW | 9 | 服部聖人 |
FW | 10 | 三原圭太 |
控え
ポジション | 背番号 | 選手名 |
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GK | 24 | 三木和也 |
DF | 23 | 福本恵介 |
DF | 40 | 堀川尚人 |
MF | 6 | 緒方俊寛 |
MF | 18 | 藤本拓真 |
MF | 25 | 赤木達弥 |
FW | 5 | 大島草 |
選手交代
分 | OUT | → | IN |
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58 | 11 岡田倫太朗 | → | 6 緒方俊寛 |
97 | 9 服部聖仁 | → | 5 大島草 |
2018天皇杯全日本サッカー選手権大会 香川県代表決定戦 決勝。
対戦相手はアルヴェリオ高松。昨年の決勝と同カードとなったこの試合、昨年の決勝は2-2からのPK戦で敗退、あれから1年、当時のメンバーは口には出さないが必ずリベンジをと心に誓い2017シーズンを過ごし昨シーズン終了後も継続してトレーニングを続けこの大会に照準を合わせた。
怪我人もなく初戦を迎える直前チームに衝撃が走る。31番関隼人の県外転勤が決まりこの予選でチームを離れることになった。
加入して2シーズン、ほぼフル出場で多度津の最終ラインを支えてきた31番関、タイトルを奪還し勝って関を送り出す。チーム全員が同じ方向を向いた。
多度津FCの先発は準決勝と同じメンバー、気温12度だが日差しは暖かい。エスコートキッズは城南サッカー少年団。
前半開始
序盤から猛然と襲い掛かって来るアルヴェリオ高松。球際の激しさ、切り替えの早さ、運動量、アルヴェリオ高松の勢いに序盤は中々ペースがつかめない。中盤で激しくプレスをかけ奪ったらシンプルに長いボールをディフェンスの背後に送り込んでくるアルヴェリオ高松。前半4分ピッチ中央のFKを素早くリスタートしたアルヴェリオ高松がカウンター左サイドから中央へセンタリング。中央で受けた相手FWには惜しくも合わなかったがヒヤリとする場面を迎える。前半17分、センターサークル付近からのFKを31番関がゴール前へ入れる。10番三原がヘディングで競りボールをキープするが相手も激しく対応、三原が倒されるがホイッスルは鳴らないが4番黒田が素早いフォローで左サイドに展開、19番松島がボールを受けると中央8番大山へ、大山がダイレクトで縦に入れボールを受けた7番萬條が抜け出しシュートも相手GKのセーブに防がれる。直後のCK、萬條が中央に入れるとファーサイド21番田代が相手選手と競り合う。シュートにはならなかったが真上に浮いたボールを31番関が競り合いボールがこぼれる。このルーズボールを先にクリアしたのはアルヴェリオ高松だが主審の笛が鳴りペナルティスポットを指す。アルヴェリオ高松の選手にハンドの判定。多度津FC、ペナルティキックのチャンスを得る。キッカーは10番三原、GKの逆を冷静に突きゴール。前半20分、多度津FC先制。【1-0】
アルヴェリオの戦い方は変わらず激しく素早い。先制点を奪ってから何度かシュートは打たれたが多度津もリズムを掴みパスが繋がり出す。
前半35分、左CKからファーサイド21番田代がフリーでヘディングシュートを放つが僅かに枠の外。惜しい場面を迎える。
38分、左サイドを4番黒田から19番松島、松島から黒田と完璧に崩しセンタリング、GKも飛び出せない低い完璧なクロスが中央に入れられるが中の10番三原にはわずかに合わない。前半はこのまま両者決定機を作れず終了。1-0で折り返す。
後半開始
開始早々アルヴェリオ高松は前半より更に激しく仕掛けてくる。正直、前半の気温とハイペースから後半はアルヴェリオの運動量が下がると予想していたが後半開始から天候が変わり出し気温がぐっと下がたのも影響があったのかアルヴェリオの運動量は落ちない。
58分、11番岡田に代え6番緒方が入る。アルヴェリオも高松も前線に長身の選手を入れてくる。
一進一退の攻防が続く。気持ちと気持ちがぶつかり合い激しさを増す。
試合も終盤の84分、左サイドを崩されアルヴェリオの選手が裏に抜け出す。一気にペナルティエリアに侵入したアルヴェリオの選手と多度津DFが交錯し選手が倒れる。主審のホイッスルが鳴りペナルティスポットを指す。アルヴェリオにペナルティキック。
アルヴェリオ高松はこのPKをきっちり決め試合は振り出しに戻る。
残り5分、両者譲らず延長戦に突入。
延長前半3分、ゴール前25メートルの位置で得たFKのチャンスを4番黒田が直接狙うもGKに阻まれる。直後の4分、アルヴェリオ高松のロングシュート、ボールはバーを直撃、こぼれ球を詰められるがオフサイド。肝を冷やす。更にアルヴェリオのチャンス。右サイドから上げられたクロスに中央ダイビングヘッドで合わされるが枠の外。延長前半はこのまま終了。
延長後半、両者最後の力を振り絞る。延長後半でも勝負はつかず終了。PK突入。
PK戦、先行は多度津FC、一人目は8番大山。大山は豪快に決め一人目成功。【1-0】アルヴェリオの1人目は川尻がコースを読むも成功。【1-1】多度津FC2人目は4番黒田、黒田もきっちり決め2人目成功【2-1】。アルヴェリオ高松の2人目、GK川尻は完璧なセーブでこれをストップ、アルヴェリオ高松2人目失敗【2-1】。
多度津FC3人目は交代で入った5番大島。大島はGKの逆を突き成功。【3-1】アルヴェリオ高松の3人目、GK川尻はこのシュートもコースを合わすが僅かに届かず成功。【3-2】多度津FCの4人目は10番三原、去年のPK失敗の悪夢を振り払いゴール左隅に決め成功。【4-2】
多度津FCGK陣の努力はチーム全員が認めている。GK4人が全体練習の始まる前からグランド隅の砂場で黙々とトレーニングに励み全体練習が始まる頃には既に泥まみれになっている。PK戦になった瞬間あの日々の光景が目に浮かんだ。あれだけやっていたのだから大丈夫だろうと。
アルヴェリオ高松の4人目、じっとボールを見つめる川尻、ゆっくりとした助走から放たれたボールに飛びついた瞬間グローブにボールの音が響く。川尻この日2本目のPK阻止!!その瞬間多度津FCの優勝が決まる。ピッチもベンチも全員が川尻の元へなだれ込む。全員が雄たけびを上げ笑顔が弾ける。しかし1人だけ下を向く選手がその輪の中にいた。10番三原圭太が人目をはばからず泣いていた。
日頃から熱きご支援を頂いているスポンサー様、そして熱きご声援を頂いているサポータ様のお力添えのおかげで天皇杯香川県予選3大会ぶり3度目の優勝を飾ることが出来ました。昨年の全国社会人サッカー選手権で敗退した福井の夜、チーム全員で話し合い目標を立てました「全国に来るだけじゃ駄目だ、ここで1勝できるチームになろう」と。その目標を達成することと、香川県の代表として目標とされるようなチームを目指しこれからも努力していきたいと思います。本日は本当にたくさんの応援、ご声援ありがとうございました。